DV問題 その3
フィリピンの多くの女性は、売春婦にするための女狩り(それもしばしば詐欺によるもの)によって集められ、暴力にさらされています。
売春は、違法ではありますが蔓延しています。
国連児童基金(ユニセフ)と共同で活動しているある有力なNGOは、30万人の女性が売春に従事していると推定しました。
売春の罪に対する刑罰は軽いのですが、拘禁された売春婦は、行政上の権利停止(Administrative indignities)の対象となります。
女性団体は、売春婦を搾取した者、すなわち、「娯楽クラブ」の経営者とその従業員の双方について、科刑を手加減した地方公務員を訴追するよう要求してきました。
これらの女性団体は、(娯楽)クラブや売春宿の閉鎖といった、やたらと派手な政府の宣伝についても批判的です。
というのは、このようなやり方では若い女性を虐待から救出することにならないからです。
1997年4月、ラモス大統領は、旅行代理店がマニラの北にあるアンジェレス市でのセックス・ツアーを宣伝するために、インターネットを使用したという新聞報道をみて、(娯楽)クラブや売春宿への警察の手入れを命じました。
しかし、この手入れから数日後には、これらの違法な施設は営業を再開していたのです。
観光省は、この年の5月、マニラで世界観光旅行会議を主催し、セックス・ツアーへの非難も含め、観光旅行が社会に与える影響についての宣言を採択するよう精力的に工作しました。
ホテルや旅行業界のリーダーたちは、セックス・ツアーのような慣行をやめさせようとするフィリピン政府に協力することを約束しました。