DV問題
女性に対する暴力、とくに家庭内暴力は、深刻な問題です。
女性の権利の擁護者は、家庭内暴力の発生原因のいくつかとして、家庭内暴力についての法律がないこと、倫理基準の二重性、家族内の私的な問題を議論するのを好まないという態度が、伝統的に社会にあることなどを挙げています。
法律に基づく離婚がないことと、(女性に)就職の機会のないこととが相まって、貧しい女性からも裕福な女性からも、破綻した夫婦関係から逃れる力を制限しているのです。
それにもかかわらず、女性の権利の擁護者は、女性たちが、恥辱感や恐怖や「家族の名誉」を守ろうとする欲求を抑え、ジェンダーの平等の実現へ向けての積極的な運動のために、より大きく声をあげるようになってきたといいます。
NGOとの連携を図りながら、政府の女性福祉局は、さらなる傷害と危険な状態から女性被害者を保護するため、臨時のシェルターを設立しました。
この局の職員は、政府のこうした措置が、(女性たちの)態度の変化と相まって、殴打の通報数の増加(1996年中と1997年の前半に急速に増えた)を説明するものと考えています。
この局も、フィリピン国家警察(PNP)も、女性を保護するための「女性救援デスク」を設け、(女性に対する)犯罪を通報するように奨励しています。
警察署には男性警官と同様に女性警官もいますが、これらの警官は、NGOの援助も得て、性犯罪や家庭内暴力の犠牲者に対応するために、ジェンダー問題について対応する訓練を受けています。