DV問題 その2
フィリピンでは、強姦(レイプ)も今なお重大な問題です。
警察に通報のあった強姦件数は、1997年の前半で22%上昇し、1,466件に達しました。
この年の9月、議会は、強姦に関する法制を大幅に改め、強姦を以前のように民法に基づいてだけ処罰できる貞操についての罪とするのではなく、刑法に基づいて処罰できる人身に対する犯罪に分類しました。
女性は、もはや、自分が強姦されたと法的に主張するために、自分が処女であったとか、ふしだらな女ではなかったとかいったことを、立証する必要がなくなったのです。
殴打についてと同様、政府職員は、強姦の告発数の増加も人々の態度の変化に原因があるとしています。
広く知られている事件に、11歳の少女が国会議員を強姦で告発したという事件があります。
メディアの集中的な報道が、この事件を起訴せざるを得ないところにまで追い詰めました。
この国会議員は、1997年1月以降勾留されており、また、彼のマニラでの裁判は、年末も継続中です。
女性団体は、1993年に復活した死刑が、被害者、とくに近親間の強姦による若い被害者に告訴をためらわせることになっていると考えています。
強姦に対する有罪判決は死刑判決となりえますし、また現実にも、しばしばそうなっているからです。