DV問題 その8

女性の役割を従属的なものとする伝統は、徐々に、とくに社会の保守的な部分で変わりつつあります。


女性の虐待は法律で禁じられていますが、社会のしきたりは、家庭内での女性の身体への暴力を大目にみてきました。


サモアの村の家長会(fono)の権利と役割と伝統が、家庭内暴力事件への警察の介入を妨げ、村のこうした慣習が強く邪魔して、結局、被害者からの通報を阻止しているのです。


警察は虐待された女性からの訴えを受理しますが、家庭内暴力の加害者は、通常は、村の協議会によって処罰され、しかもそれは、虐待がひどすぎると思われたときに限るとされています。


この場合の「ひどすぎる虐待」とは、身体的虐待の目に見える痕跡のあるものをいいます。


なお、村の宗教的リーダーも、家庭内の争いに介入することができます。


サモアでは強姦(レイプ)事件は、いまも通報されないことが多いのです。


なぜなら、伝統や慣習がそれを思いとどまらせるからです。


それにもかかわらず、当局は、女性が警察に協力するようになるにつれ、通報される強姦事件の数も増えてきていることに注目しています。


裁判所に訴えられた強姦事件は、慎重に審理され、有罪とされた犯人は、しばしば、数年間の投獄という比較的厳しい判決を受けています。

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